こんにちは、hiroです。
「特養に申し込んでも、なかなか連絡が来ない。今どうなっているの?」
「あとどのくらいで入所できますか?」
「ショートや複数申込って、どう使えばいいの?」
こうした疑問を持つ方はとても多いです。
パート1では、特養の入所が””緊急度(在宅で暮らし続けるのがどれだけ難しいか)””を軸に、点数化や判定会議で決まる仕組みを解説しました。
ただ、待機中の家族が本当に知りたいのは「仕組み」よりも、今この状況で何をすれば前に進むのかだと思います。
そこで今回は、現場目線で「連絡が来ない時の動き方」を、電話テンプレ付きで具体的にまとめます。
※特養は原則要介護3以上(要介護1・2は特例)
※運用は自治体・施設で異なるため、最終判断は施設へ確認してください
特養の入所は””緊急度(在宅で暮らし続けるのがどれだけ難しいか)””を大事
⇒特養の入所判定はこう決まる|点数化・判定会議・待機が長い理由を現場が解説 – 介護しよ.net
まず結論:待機中にできることは3つしかない
待機中、家族がコントロールできるのはこの3つです。
- 情報を最新にする(状態変化を確実に伝える)
- 条件を整理して“声かけ可能な幅”を広げる
- つなぎの手段(ショート等)で在宅破綻を防ぐ
この3つを、順番に実行していきます。
連絡が来ない“よくある理由”7つ(当てはまれば動き方が変わる)
連絡が来ないのは「放置されている」とは限りません。現場で多いのは以下です。
- 満床で空きが出ていない(特養は基本的に満床運用となっています)
- 希望条件が狭く、声をかけにくい(個室、エリア限定、医療対応、行動面など)
- 申込後の状態変化が施設に届いていない(入院、転倒増、介護者の病気など)
- 連絡が取れない/折り返しが遅い(日中不在・電話番号変更・着信拒否設定など)
- 書類や情報が不足している(意見書未提出、調査票の記載が薄い等)
- 施設側で“受け入れ難しい要素”がある(感染症歴、医療依存度、強い行動症状)
- 複数の候補者で調整中(同点や条件一致で、並行して打診している)
ここから先は、「状況を前に進めるための実務」に落とします。
今日やることチェックリスト(優先順位つき)
優先①:施設に“現状確認の電話”を入れる
目的は「催促」ではなく、次に必要な手続きを明確化することです。申し込みをして、音沙汰がない場合は、一度状況確認の為に施設へ連絡してみることをおすすめします。必ずしも状況が変わるとは断言できませんが、多数の待機者がいる状況で、電話問い合わせがあったことにより、職員が申し込み情報を再度確認することになるため、状況が変わるきっかけになるかもしれません。
優先②:状態変化の整理(更新メモを作る)
「申込時と今」で変わったことを、箇条書きでまとめます。待機者のリストは申し込みを頂いた時点での判断になります。要介護が一つ重くなるだけでも順位の変動はあり得ますので、何か変化があった時は必ず連絡をすることをおすすめします。
優先③:希望条件の棚卸し(絶対条件/妥協可)
条件が狭いほど、声かけされる確率は下がります。現実的に「譲れない条件」と「できれば」を分けます。特に『個室希望』の方は、本当に狭き門となりますので、まず入所をすることが一番であれば、個室希望は『できれば』と言う形に変えれば順位が上がる可能性もあります。
優先④:ショートを“戦略的に”組み込む
ショートは、単なる休息ではなく「在宅破綻を防ぐ安全弁」になります。ショートでもロングショートは入所に直結しやすい面も持っていますので、『まずはショートから』と言うのも一つの戦略です。また、ショートステイはケアマネが依頼する事から、『○○ケアマネの依頼なら』と施設が検討してくれる場合もあります。
施設に電話する時のテンプレ(そのまま読める)
電話の目的
施設へ申し込み後に電話をすると言っても、「どのように伝えれば良いかわからない」、「催促電話に思われないか不安」などと考えてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?そこで、電話連絡の際の伝え方の例を参考にしていただければと思います。
- 受理されているか、情報が足りているか確認
- 連絡が来ない理由を推定する材料を得る
- 次にやるべきこと(更新・条件・ショート等)を確定させる
【質問1】申込の受理・書類不足の確認
「申込は受理されていますか?不足している書類や情報はありませんか?」
【質問2】状態変化の“更新が必要な項目”を確認
「申込後に状態変化があった場合、どのような情報を、どの窓口に、どの形式でお伝えすればよいですか?
(例:入院、転倒増、介護者の体調悪化、認知症症状の悪化など)」
【質問3】連絡が来ない理由に直結する“条件”の確認
「今の希望条件のままだと、声かけが難しくなる要素はありますか?
もしあるなら、どの条件を見直すと声かけの可能性が上がりますか?」
(条件例:個室、地域、性別部屋、医療対応、行動面、感染症歴)
【質問4】断った場合の扱い(超重要)
「もしお声かけをいただいた時に、家族の事情で今回は見送る場合、待機の扱いはどうなりますか?
(順位に影響があるか/次回以降どうなるか)」
※施設によって運用が異なるので、必ず確認してOKです。
施設に伝える「状態変化」メモテンプレ
電話の後、これをメール・FAX・持参など施設指定の方法で提出できるようにします。
- 本人氏名:
- 申込日:
- 介護度(変更があれば時期):
- 直近の状況変化(いつから):
- 入院/退院(病名・入退院日・退院期限の有無)
- 転倒(頻度・骨折の有無)
- 認知症症状(徘徊/夜間不眠/暴言暴力/火の不始末 等)
- 服薬管理(できない/誤薬)
- 介護者の状況(高齢/病気/入院/就労変更/支援者不在)
- 独居/身寄り/身元引受人の状況
- 在宅サービス利用(デイ、訪問、ショート、福祉用具等)と「限界の具体例」
- 連絡がつきやすい時間帯:
- 緊急連絡先(複数あると強い):
「つらい」だけでなく、””事実(頻度・回数・いつから)””に落とすと伝わりやすいです。
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ショート・複数申込を含めた“現実的ロードマップ”
「いつ入れるか」は断言できない。だからこそ、家族側は“待てる体制”を作る必要があります。
ステップ0:前提整理(1日)
- 希望条件を棚卸し(絶対/妥協可)
- 状態変化メモ作成
ステップ1:施設へ状況確認(1週間以内)
- 電話テンプレで確認
- 不足書類・更新方法・条件調整を確定
ステップ2:ショートを「つなぎの柱」にする(2〜4週間)
- ケアマネに「待機中であること」「介護者の限界」を明確に伝える
- 目的を決める
- 介護者の休息
- 退院後の受け皿
- 在宅破綻の回避(最重要)
- ショートの取り方は現実には“枠”の勝負になります。
早めに相談し、使える施設を増やす(候補を複数持つ)のが有利です。
ステップ3:複数申込(自治体ルールの範囲で)
- 可能な自治体は、申込先を分散した方が現実的です
- ただし「市内優先」「住所要件」などで点数が変動するケースもあるので、闇雲ではなく戦略的に
ステップ4:定期的な“更新連絡”と“確認”をルーチン化(毎月〜隔月)
- 状態変化があれば即連絡
よくあるQ&A
Q:どのくらいで入所できますか?
A:特養は空床が読めず、条件で大きく変わるため、施設側も断言できないことが多いです。
代わりに「声かけが難しい条件があるか」「更新情報は何か」を確認し、確率を上げる動きを取ります。
Q:コネは必要?
A:制度上は点数化と会議体が基本です。
ただし、連絡が取れ、情報が揃っていて調整が早いケースは先に進みやすく、外からはコネのように見えることがあります。
まとめ
待機中にできることは「情報更新」「条件調整」「ショート等でつなぐ」の3つしかありません。まず施設に確認し、必要情報・条件・などを確定させる。条件を低く設定する事で、入所時期を早めることができるかもしれません。入所待機中は、家族や本人が大変にならないように、ショートステイの利用と複数申込を含めて“待てる体制”を作ることが大切です。
施設入所を早める方法(番外編)
特養入所を早める方法の一つとしてお勧めするのが、
交通の便が悪い特養を敢えて検討する事です。
どうしても近場に入れる特養はないか?と近隣施設を探してしまいますが、「家から近い」、「面会に行きやすい」など近隣の施設を求めるのは皆同じですので、どうしても待機者が多くなります。一方で、少し町から離れた施設では、空床がある可能性もあります。
インターネットで特養の空き状況を確認できるサイトがあるのですが、現に山奥や町から離れた場所にある特養は、「1か月以内に入れます」という表示されている施設が2~3施設ありました。
交通の便が悪いと、「面会に行くのも一苦労になる」、「緊急時にすぐに行けない」というデメリットもありますが、一つの検討材料としてみるのも良いかもしれません。
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