【初心者必見】介護職のメリット・デメリットはどんなもの?

介護

 介護職は昔から現在に至るまで人員不足が叫ばれ、介護職を希望する人も少ないのが現状です。しかし、私個人はそれでも介護職はお勧めしたいのには理由があります。その理由をこれからお伝えしたいと思います。

2025年問題とはどのようなものなのか?


今、よく話題に出る『2025年問題』をご存じでしょうか?

2025年問題とは、第一次ベビーブームで生まれた800万人の団塊の世代の方々が75歳を超える為、超高齢化社会を迎え、5.5人に1人は後期高齢者がいるという計算になる。

そして、団塊の世代の方が引退することにより、働き手が減り、人員不足になる。

つまり、高齢者の生活を支える年金や社会保障が増え、若い世代への負担が増える。

具体的な問題点は

①社会保障費(介護費や医療費)の負担増大
②医療・介護体制の維持の困難化
③後継者不足による廃業がもたらす、雇用とGDPの喪失

となっています。

こちらでは、介護職についての内容を取り上げたいと思いますので他の問題点につきましては他の方に譲りたいと思います。そのうえで、まず介護職のメリットについてお伝えしたいと思います。

介護職のお勧めするメリット3選を解説。

  • 失職しない
  • 安定している
  • 安月給ではない
失職しない

2025年問題でも書きましたが、

高齢者が増える  =  介護職は需要がある

という事になります。

昨今、AIが発達したことでこの先、今世の中にある50%近くの仕事が無くなると言われています。

スーパーに行けば、お会計はセルフ式に変わり、工場もAI管理のもと、自動化が進んでいます。

そして、将来、公共交通も自動運転の発達で、ドライバー、運転手もいらなくなるでしょう。

介護の世界でもITC化が進んでいますが、人に代わって人型ロボットが介護をするという世界は、まだ発展途上で先の話だと考えられます。

そのような理由から介護職は仕事を失うというリスクはだいぶ低いと考えられます。

安定している

仕事の安定面の観点からもメリットがあると言えます。

今は、だいぶ落ち着いてきましたが、世界が一時大混乱になった『コロナ禍』でさえ、仕事に影響はありませんでした。

コロナ感染の恐怖から、人の交流や購買活動が停止したため、多くの店舗や工場、そして会社が倒産に追い込まれました。

人と関わるサービス業は、特にコロナ禍の影響が大きく、レストラン、居酒屋などの飲食店の被害は甚大なものでした。

しかし、介護職もサービス業ではありますが、コロナ禍だからと言って営業を停止するというわけには行きませんでした。職員がコロナに感染し、少ない人員でも営業し続けなければいけませんでした。

コロナ初期は、

『 コロナに感染すると、死に至る 』

という話でしたので、仕事をしていてもとても恐怖に感じました。

そんな大変な中でしたが、今思うと失職という事にはならない業種のため、

介護職でよかった

と思ったこともありました。

安月給ではない

介護職が嫌煙されるもっとも大きな理由は、給与の低さです。

介護職は一般的に賃金は低いという事はニュースを見て実感しております。

例えば、ボーナスの時期になると、テレビでよく公務員やボーナスの平均支給額を取り上げていますが、その金額をみて、

『え?』

と絶句していました。

しかし、ボーナスが出ない方もいるので、

『それに比べたら・・』

といつも思っておりました。

それでも、介護職はそこまで低賃金とは思いません。

理由は簡単です。

私自身は、今までの年収で言うとサラリーマン平均以上はいただいていた為です。

(これをいうと、だいたいの年収がばれてしまいますね(笑))

実は、給与は介護を運営している会社により幅があります。

介護職といっても、様々な施設があり、運営会社、種類によって給与形態が変わってくるのです。

民間施設ですと、

  • 介護付き有料老人ホーム
  • 住宅型有料老人ホーム
  • サービス付き高齢者向け住宅  

など

公的施設ですと

  • 特別養護老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • ケアハウス

など

また、給与は経験年数より、資格が重要になってきます。

介護職といっても、様々な種類の資格があり、

  • 介護福祉士
  • 初任者研修(ヘルパー2級)
  • 実務者研修 (ヘルパー1級)
  • 介護支援専門員(ケアマネージャー)
  • 社会福祉士

などで、上記は一例です。

介護職は無資格でも採用されることが多いですが、

まず、取るべき資格は

初任者研修(ヘルパー2級)

です。

最終的には、

介護福祉士

を取っていただくと待遇が良くなります。

ちなみに介護資格には民間資格もあり、ほんの一例ですが

  • 介護事務
  • 認知症介助士
  • レクリエーション介護士
  • 介護予防健康アドバイザー

など多数ありますので、一度調べていただくと面白いかもしれません。

先にも書きましたが、初任者研修と介護福祉士とでは給与が数万円変わることがありますので、

是非、資格には拘ったほうが得策です。

また、最近は介護職でも成果制度が導入されてきており、頑張りが給与に反映される為、

給与をupさせる方法の一つでもあります。

介護職は大変?やっぱりあるデメリット3選を解説。

今まで、介護職のメリットを挙げてきましたが、もちろん介護職にもデメリットがあります。

といっても、私個人の考えるデメリットの為、参考程度にお願いします。

  • 夜勤がある
  • 体力勝負である
  • 人の命に接する為、責任が重い

夜勤がある

 夜勤がある仕事は、他にもあります。

例えば、コンビニ、製造工場、警備員など。

日中帯に働くより、夜勤のほうが給与が高いため、夜勤を負担に感じない方もいらっしゃると思いますが、私自身は夜勤は苦手なため、デメリットに感じます。

その理由は、夜勤はやはり睡魔が襲ってきた中でも、業務をこなさなければいけません。

特に昼夜が逆転している方がいたり、認知症の方の徘徊、そして夜間の転倒があったりすると

『夜勤はやっぱり嫌だな』

とつらく感じることがよくありました。

その分、仕事後の解放感は何とも言えない清々しさがあり、とても幸せに感じます。

給与面で言うと、夜勤をやらないと本当に給与が少ないため、夜勤は必須になります。

という事で、夜勤が苦手な方にとっては、大きなデメリットとなります。

体力勝負である

介護職は仕事の種類で言うと、『ビジネス』ではなく『ワーク』に当たるため、

体力的に負担が大きいです。

例えば、体重が重い人を移乗したり、一人で10人以上の排泄を時間内に行わなければいけないですし、体が疲れていても、夜勤は回ってくるので、体力が必要です。

しかし、広い意味で、仕事はすべて体力勝負ともいえるので、

月並みですが、

  • 普段から運動習慣をつける
  • 食事に気を付ける
  • 生活習慣を気にする

など、基本的な対応は必要です。

人の命に接する為、責任が重い

先にあげたデメリットの中で、こちらが一番のデメリットになるかもしれません。

介護職は、『人の死』に向き合う仕事です。

例えば、

  • 自力摂取、介助中に関わらず、食事中に食べ物を詰まらせて目の前で窒息死してしまう。
  • 部屋に様子を見に行ったら、息をしていなかった
  • 転倒して大出血している、または息をしていない

など、普段生活している時より、人の死に触れる機会は多いでしょう。

そして、施設によっては、エンゼルケアといって亡くなった方の衣服を着替えたり、体を拭いたりという仕事もまれにあります。

介護初心者には、ショッキングな体験かもしれませんが、良くも悪くもだんだんと慣れていきます。

慣れていくというと語弊がありますが、人の死に慣れないと仕事を続けていけません

仮に30人の入居者がいて、お一人が亡くなったとしても、29人方のケアをいつも通り実施しなければいけません。そういう意味で、慣れなくてはいけません。

私自身の経験談ですが、介護職へ就いたばかりの頃、入居者の方がお一人、亡くなりました。

そんな中、先輩方の中には笑って仕事をしている人がいました。その光景を見て

『この人人が亡くなっているのに笑って仕事をしているなんて人間失格だな』

と思いました。

今になって思う事は、そのような状況下で笑いながら仕事をすることはありませんが、

どんな状況でも普段通り仕事をすることの大切さ

を強く感じています。

最後に

最後に、2025年問題に対する国策についても触れたいと思います。

2025年には約243万人の介護職員が必要になると予測されています。国では、介護未経験者の参入を促進するために、介護に関する入門的研修の実施を推進しています。

(厚生労働省ホームページより引用)

また、国は都道府県と連携して、介護事業所に対して選択的週休3日制度や季節限定勤務制度などの導入を促しています。これらの取り組みにより、離職の防止・人材の定着に効果的な介護事業の働き方モデルを模索しています。

いかがでしたでしょうか?

介護職は、体力勝負ですし、夜勤もあるし、そして人の死が身近にあり大変な仕事です。

しかし、人によっては一度仕事をしてみると、

あれ?意外と面白いかも

と思ってくださる方もいるかもしれません。

少しでも介護職へ興味が持てた方は、試しに一歩踏み出してみてください。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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