こんにちは、hiroです。
介護のニュースは、現場の人や専門職向けに見えるものが多いですが、実は家族にとっても大きく関係する内容がたくさんあります。
「介護職員の賃上げ」
「施設の食費の見直し」
「認知症施策」
「仕事と介護の両立支援」
「介護人材不足」
こうした話は、一見すると制度の話に見えても、実際には家族の負担、使えるサービス、仕事との両立、将来の不安にそのままつながっています。そこで今回は、家族にも役立つ介護ニュースを5本に絞って、わかりやすく整理します。
参考資料:
https://www.mhlw.go.jp/content/001666256.pdf
1.介護職員の賃上げが拡充へ 在宅介護サービスの安定にも影響
2026年度の介護報酬臨時改定では、介護分野の処遇改善が拡充される方針が示されています。厚生労働省の資料では、介護職員について定期昇給を含めて最大で月1.9万円の賃上げとなる措置が示されました。さらに、対象は従来の「介護職員」だけでなく、より広い介護従事者へ広がる案になっており、これまで対象外だった居宅介護支援、訪問看護、訪問リハビリなどにも新たに処遇改善加算を設ける方向です。
参考資料:
https://www.mhlw.go.jp/content/001666256.pdf
このニュースが家族にどう関係するかというと、単なる賃上げの話では終わらない点です。介護現場では人手不足や離職が続いており、担当者が頻繁に変わる、サービスが入りにくい、事業所が新規受け入れを止める、といった影響が出やすくなっています。処遇改善が進めば、そうした不安定さが少しでも和らぐ可能性があります。特に在宅介護をしている家族にとっては、訪問介護やケアマネの安定利用につながる可能性があるニュースとして見ておきたい内容です。
2.2026年8月から施設の食費が見直しへ 特養・老健利用者は要確認
厚生労働省は、介護保険施設などの基準費用額(食費)を2026年8月から1日100円引き上げる方針を示しています。背景には、近年の食材料費の上昇や、現行の基準費用額と実際にかかる費用との差が広がっていることがあります。あわせて、低所得の人向けの負担限度額も見直され、第1段階・第2段階は据え置き、第3段階①は1日30円、第3段階②は1日60円の引き上げとされています。
参考資料:
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001623468.pdf
家族にとって大事なのは、これが施設利用料に直接関係することです。特養、老健、ショートステイを利用している場合、毎月の支払いに影響する可能性があります。特に、すでに負担限度認定を使っている人は、「自分の所得段階だといくら変わるのか」を施設や担当ケアマネに確認しておくと安心です。日額では小さく感じても、長期利用では家計への影響は無視できません。
※関連記事は負担限度認定とは?👇

3.認知症施策推進基本計画が本格化 家族支援は“地域差”を知ることが大事
国の認知症施策推進基本計画は、2024年12月から2029年度までを対象期間として位置づけられています。この計画は、政府の認知症施策の基本となるもので、地方自治体が都道府県計画や市町村計画をつくる際の土台にもなります。計画では、認知症の本人や家族と議論を重ねながら、地域の実情に応じた施策を進めることが重視されています。
参考資料:
https://www.mhlw.go.jp/content/001344090.pdf
家族への影響として大きいのは、認知症支援が「その場しのぎ」ではなく、自治体ごとの計画に基づいて整備されていく流れが強まることです。実際には、相談窓口、認知症カフェ、見守り、地域包括支援センターとの連携、本人の意思決定支援など、地域差が出やすい分野です。つまり家族にとっては、全国一律に何かが急に増えるというより、自分の自治体にどんな支援があるかを知っているかどうかが大事になります。今後は「使える制度がない」のではなく、「知らなかった」という差がさらに出やすくなると見ておいたほうがいいです。
※関連記事は認知症基本法とは?👇
4.仕事と介護の両立支援が継続 介護離職を防ぐ制度を早めに確認
2026年度も、厚生労働省は**両立支援等助成金(介護離職防止支援コース)**を継続しています。これは企業向けの制度で、介護休業や介護と仕事を両立するための勤務制度を整えた場合に活用できる助成金です。2026年度版のQ&Aでも、介護休業の日数の考え方や、短時間勤務などの制度利用に関する整理が示されています。
参考資料:
https://www.mhlw.go.jp/content/001688443.pdf
家族介護では、「親のことがあるから退職するしかないのでは」と考えてしまう人が少なくありません。しかし実際には、会社側に介護休業、介護休暇、短時間勤務、時差出勤、在宅勤務などの制度がある場合があります。このニュースのポイントは、企業側もそうした制度を整えやすくする支援が続いていることです。家族としては、介護が本格化してから慌てるのではなく、仕事を辞める前に勤務先の制度を確認することがとても大事です。
5.2026年度に必要な介護職員は約240万人 “サービスが使えない”問題は続く可能性
厚生労働省は、第9期介護保険事業計画に基づく推計として、2026年度に必要な介護職員数は約240万人、さらに2040年度には約272万人になると公表しています。2022年度の介護職員数は約215万人だったため、2026年度時点でも約25万人分の上積みが必要という計算です。国は、処遇改善、多様な人材の確保・育成、離職防止、生産性向上などを総合的に進めるとしています。
参考資料:
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41379.html
このニュースは、家族にとって非常に現実的です。なぜなら、人材不足はそのまま「サービスが使えない」「入りたい施設に入れない」「ショートステイの空きがない」という形で表れやすいからです。特に、在宅介護を続けている家族にとっては、訪問介護の確保、デイサービス利用、ショートステイの予約、施設入所の待機など、あらゆる場面に影響します。今後も人材不足がすぐに解消するとは言いにくいため、必要になってから動くのではなく、早めに申請・相談・比較を進めることが大切になります。
まとめ
今回の5本のニュースを通して見えてくるのは、家族にとって大事なのは「制度が変わったら知る」だけではなく、自分の介護にどう影響するかまで落とし込んで考えることだという点です。
特に意識したいのは、次の3つです。
まず1つ目は、費用がどう変わるかを確認することです。施設の食費や負担限度認定は、家計に直結します。
2つ目は、地域で使える支援を調べることです。認知症支援や家族支援は自治体ごとの差が大きいため、知っている家族ほど助かる場面が増えます。
3つ目は、早めに動くことです。人手不足が続く中では、施設探しも在宅サービス利用も、必要になってからでは間に合わないことがあります。担当ケアマネや地域包括支援センターと早めにつながっておくことが、結果的に家族の負担を減らします。
介護のニュースは難しそうに見えますが、家族の目線で見ると「今後の備え」に直結する情報ばかりです。気になるテーマがあれば、ニュースを読むだけで終わらせず、自分の家庭では何を確認すべきかまで考えておくと、いざというときに動きやすくなります。
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