介護の新しい3Kとは?|感謝・工夫・健康でポジティブに働く

think positive! 介護


こんにちは、hiroです。

「介護は3K(きつい・汚い・危険)」
「給料が安いし、結婚できない」

介護の仕事について、こんなネガティブな噂を耳にしたことはありませんか?

確かに、介護は体力も気力も必要な仕事です。ですが、昔に比べて給与水準は改善され、介護ロボットやICTの導入も進み、働きやすさは大きく向上しています。

さらに近年では、介護をポジティブに捉え直す考え方として 「新しい3K」 が注目されています。

本記事では、介護分野の第一人者・三好春樹さんが提唱した「新しい3K」と、私自身が介護現場で実感した体験を交えながら、その魅力を紹介していきます。


介護の新しい3Kとは?

従来の3Kといえば「きつい・汚い・危険」。
しかし、新しい3Kはまったく違います。

  • 感謝される
  • 工夫できる
  • 健康になる

これは、介護分野で著名な 三好春樹さん が提唱された考え方です。

三好春樹さんとは

三好春樹さんは「生活リハビリ研究所」の代表で、全国での講演や多数の著書を通じて「生活としての介護」「人間らしい介護」を広めてこられた方です。介護職員にとって、仕事を前向きに捉える大きなヒントを与えてくださる存在でもあります。


1. 感謝される

介護は人と人との関わりの仕事。
日常のちょっとした支援でも「ありがとう」と言葉をいただけることが多く、その一言が大きなやりがいになります。

もちろん、常に感謝されるわけではありません。認知症の方の対応では、ある日は「ありがとう」と感謝され、別の日には怒られることもあります。私自身もその繰り返しでした。

しかし、その方の性格や生活歴を知り、接し方を工夫していくうちに「理解すること自体が面白い」と思えるようになりました。

「ありがとう」という言葉は、介護職の心を支えるだけでなく、伝える側の利用者様にも「幸せホルモン」が分泌されると言われています。介護は、双方にとって感謝と喜びを生み出す仕事です。


2. 工夫できる

介護現場では常に課題があり、それをどう解決するかは介護職の腕の見せどころです。

私が訪問介護をしていた頃、同僚が褥瘡予防のために手作りのクッションを考案したことがありました。オムツの中に含まれるポリマーを利用して膨らませ、専用クッションの代用としたのです。コストを抑えつつ実用的な解決策に、私は感動しました。

こうした工夫は、利用者様の生活をより快適にするだけでなく、自分自身の達成感や成長にもつながります。


3. 健康になる

介護は「頭を使う仕事」であると同時に「体を動かす仕事」でもあります。

例えば移乗介助はスクワット、座り直しの介助は腕のトレーニング。私は万歩計をつけて働いてみたところ、1日で1万歩近く歩いていることもありました。介護は自然と全身を使うため、健康的な生活習慣につながります。

ただし、夜勤中の食生活には注意が必要です。ストレスから夜食を食べすぎると、肥満や生活習慣病のリスクが高まります。運動量が多いからこそ、食事のコントロールも大切です。


まとめ|介護はポジティブに働ける仕事

介護の新しい3Kとは――

  • 感謝される:日々「ありがとう」と言われる喜び
  • 工夫できる:知恵とアイデアで課題を解決できる
  • 健康になる:自然と体を動かし、健康維持につながる

介護は決して楽な仕事ではありませんが、ポジティブに捉えることで「やりがい」と「自己成長」を実感できる仕事です。

大変さばかりを意識するのではなく、介護の中にある価値や魅力に目を向けることで、働くモチベーションも大きく変わってきます。

今回の記事が、介護職に関心を持っている方や不安を感じている方にとって、新しい視点を得るきっかけになれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

三好春樹
★1950 年、広島県生まれ。特別養護老人ホームの生活指導員として勤務後、理学療法士となる。1985年に「生活とリハビリ研究所」を設立。現在年間180回を超 える講演と実技指導で、現場に絶大な支持を得ている介護分野の第一人者。介護、看護、リハビリのみならず、医療や心理、思想領域にまで大きな影響を与えて いる。血液型はA型。

★主な著書に 『関係障害論』『認知症介護』(雲母書房)『じいさん・ばあさんの愛しかた』(法研)『なぜ、男は老いに弱いのか』(講談社文庫)など。『完全図解新しい 介護』(講談社)は、介護職から一般家庭まで爆発的な売れ行きを続けている。『実用介護事典』(講談社)は介護知識の決定版。引用元:リハ研 Rihaken http://rihaken.org/

コメント

タイトルとURLをコピーしました