【初心者必見】介護職にとって大切な3つのこと

重要な事 介護

こんにちは、hiroです。

みなさんは、介護職にとって大切なことは、何だと思われますでしょうか?

・人への優しさ、福祉の心などの優しさを表す言葉、

・資格取得が大事

・離職原因である人間関係

など人によって様々です。

介護職は幅広い年齢層の方がいらっしゃるので、本当に様々な考えを持った方がいます。今回の内容は介護職や年齢に限ったことではなく、他の仕事や事柄にも通じるような内容です。介護初心者はもちろん、介護経験者にも理解していただける内容です。

私は、有料老人ホームと特別養護老人ホームを各数か所、そして訪問介護の経験もあり、年数で言うと18年間介護に関わってきました。現在も特別養護老人ホームで介護士として働いています。18年間、何度も挫折や失敗を繰り返し、たくさん遠回りをしてきました。

そこでこの記事では、介護を始める上で知っておいて欲しいことを3つピックアップいたしました。今回の記事の内容を実践することで、どこの施設に行っても通用する力を得るヒントになると思います。その結果、周りの介護職より一歩差をつけることができます。

私が、18年間介護現場を見てきて、とても大切だと感じる内容を3つご紹介いたしますので、他の介護職より一歩前を行きたい方は、是非最後までご覧ください。

❚ 介護職にとって大切な3つの事

介護職にとって大切なことは、以下の3つになります。

・倫理観を持つ

・気づきを多く得た者が勝ち

・経験が長いからと言って、良い介護士とは限らない

となります。早速解説していきましょう。

❚ 倫理観を持つ

 現場で介護をしていて、良く思う事は、事故は隠せてしまう、という事。介護はプライバシーの観点から人目を避け、密室空間で行う事が多いです。過去の現場で、私が利用者様をベットから起こすために訪室したところ、おでこが腫れているのを発見しました。直前に対応した職員に確認すると、『知らない』と言い張っていました。しかし、状況からして知らないはずがないため、繰り返し追及したところ、「トイレへお連れし排泄介助をした際に、バランスを崩し頭を強く打ってしまった。しかし、怖くなって報告をしなかった」という事でした。何か事故を起こしたら報告するのが当然ですが、その場に自分しかいない場合、隠せるなら隠したいというの人間の本心だと思います。私自身も、何度となく隠したいと思ったことがあるため、気持ちはとてもわかります。介護職も人間なので誘惑に負けそうになる事もあるかと思いますが、そこで必要になってくるのが倫理観です。

「倫理」は「人として守るべき善悪の基準」、「観」は「ものの見方や考え方」を意味します。

「倫理観」をわかりやすく言えば「人として守るべき善悪の基準についての考え方」という意味です。

引用元:意味大辞典

現場にいると、遅かれ早かれ100%の確率で介護事故に遭遇します。原因は様々ですが、起きてしまった事故は仕方がないので、できるだけ早く、適切に対応することで大難が小難で済むことになります。

最悪なのは、報告が遅れたことで、後になって大きな問題になることです。そしてもう一つ、一度誘惑に負けると癖になります。これも私の過去の経験からですが、ある同僚が勤務すると、利用者様に外傷が出来ることが多く、本人に確認しても『知らない』という繰り返しでした。しかし、結局、あとになって「転倒させてしまった」、「介護中にぶつけた」などの介護事故を起こしていたことが判明し、処分を受けることになりました。つまり、一度でも嘘がうまくいったら、繰り返す癖がついてしまっていたのです。そういう職員が一人でもいたら、皆が疑心暗鬼になり、人間関係も悪化してしまいます。当たり前のことですが、事故を起こしてしまったときや事故を見たらすぐに報告する。という当たり前のことを確実に行えるように心掛けていただきたいです。

❚ 気づきを多く得た者が勝ち

介護職にとって、気づく力はとても重要です。気づきがあったから病気を早く発見できた。気づきがあったから事故が防げた。気づきがあったからクレームにならなかった。など気づく力を持てると、良い事ばかりです。さらに利点を挙げると、気づきが多い職員は信頼され、昇進への道も開きやすいです。

今まで、たくさんの同僚と仕事をしてきましたが『人は意外と何も見ていないんだな』と思うことがあります。見てはいるけど情報を得られていない。つまり、ただ眺めているだけの状態になっているということです。

一つ例を挙げると、”汚染した衣服を洗濯に出したが、名前が書かれておらず持ち主がわからない”ことがありました。職員に誰のものなのか聞いて回っても『わからない』という返事ばかり。ある職員からは『そんな服を来ている人(この施設に)いましたか?』と返答が来ました。

しかし、気づきが多い職員に聞くと、『その服、Aさんが着てる服だよ』と返答が返ってきて一件落着。

職員は、その服を着た利用者様を介助する事があったと思いますが、意識は服にではなく、他の部分に行ってしまっていたため、服の情報が頭に入っていない状況でした。結局、多くの職員が『その人をよく観察できていない』という事になってしまいます。

『自分は観察しているけど、中々気づきを得られない』『気づきは持って生まれた才能だから仕方ない』と思った方も多いでしょう。しかし、その質問には自信をもってお答えできます。

『大丈夫です。気づきは鍛えられます』と。

気づきは筋トレと同じで鍛えることができます。なぜそんなに自信をもって『大丈夫です』と言えるのかと言うと、私自身が ”気づかない職員” だったからです。

私は、過去に『なんでこんなことに気づかないの?目の前の人をよく見ないとダメですよ』と言われ続けてきました。今では、他職員から『よく見てるね』と言われる事が多くなりましたが、当時は気づく力がないのはその通りで、とても悔しかったです。

色々もがいていましたが、自分では解説方法がわからず、どうすればよいかひたすら悩み、考えました。そして、得た答えは、

『眺めるのではなく、観察する』

つまり、対象を意識してみることです。当たり前のことのように聞こえると思いますが、とても大事な内容のため、解説いたします。

具体的には、まず全身を見て、今日の表情はどうか?着ている服にも注目して、『今日は花柄の上着だな、ズボンは黒か』など考える。そして、髪は乱れていないか?爪は汚れていないか?爪は伸びていないか?など、意識して見ることから始めました。初めはよくわからず悶々としますが、そのうちに見たものが頭に映像として残るようになり、だんだんと視野が広がり、”今日は歩き方が普段より変だな。椅子に座っている時、今日はいつもより傾きが強いから、クッションが必要か?”など気づく事が多くなってきました。観察することで、普段との違う点がだんだんと見えてくるので、普段の状況を頭に入れておくことがとても大切です。

長く介護現場にいると、気づきが多い職員はまだまだ少ない印象です。先にあげた方法は、地味なトレーニング方法ですが、意識して観察し続けることで気づく職員になっていただきたいです。気づきを多く持つことで、他の職員より一歩抜きんでることができるかもしれません。

❚ 経験が長いからといって良い介護士とは限らない

 職人は、その道のプロです。長い年月をかけて経験を重ね、技術を習得して本当に良いものを作ることに命を懸けています。長く介護職をしていれば介護職人になれるのか?と言うと、残念ながら、答えはNoです。つまり、長い期間、仕事として介護をやっていれば、年月相応の技術や経験が手に入り、職人レベルのパフォーマンスを発揮できるかといえば、疑問が残ります。

”介護経験が長いから仕事ができるとは限らない”ことは、現場にいるとよくわかります。私の過去の例を挙げると、新しく入職してきた人がいて、介護経験を聞くと『介護を10年やっています』と話していました。長く介護経験があったため安心していると、オムツの当て方が汚かったり、仕事が雑だったりという状況でした。もちろん、経験通りの方もいらっしゃいますが、期待をしていると裏切られることが多かったので、今は年数は関係ないと考えています。介護職歴が短くても、仕事が丁寧であったり、しっかりとした介護技術を有する方もいます。では、その違いはいったい何なのでしょうか?

その答えは、『考えながら仕事をしている』です。

良い介護士は志が高く、勉強し続けている方が多いです。日々の業務の中で、なぜだろう、どうしたらよいだろうと常に考えています。

そして、もう一つ、「丁寧な介護をする人=良い介護とは限らない」という事。介護は、主観的になりやすく、良い介護をしているつもりが自己満足の介護になっている方が多いように感じます。介護の基本は1対1ですが、介護施設では集団生活になることが多いため、1対複数人がほとんどです。1人に時間と労力を使う事は、他の利用者へのサービスがおろそかになりかねません。入浴を例に挙げると、1人の方を丁寧に入浴介助をすることは、うしろで待っている方の時間を奪っていることになります。その判断ができるのも良い介護士と言えます。介護業界は日々変化していますので、常に新しい情報を得たり、介護を深く学習し続けることがとても大切です。

❚ まとめ

以上、介護職にとって大切な事3選について解説してきました。

まとめると

・倫理観を持つ

介護は、密閉空間で行う事も多く、事故が起きても隠せてしまう。何か事故を起こしたら報告するのが当然のことですが、隠せるなら隠したいというの人間の本心。介護事故は、100%起きます。原因は様々ですが、起きてしまった事故は仕方がないので、できるだけ早く、適切に対応することで大難が小難で済むことも多いです。そこで大切なのは倫理観です。倫理観とは、人として守るべき善悪の基準についての考え方、です。甘い誘惑に負けず、倫理観を持った介護士になってほしい。

・気づきを多く得た者が勝ち

介護職にとって、気づく力はとても重要な意味を持ち、気づきが多い職員は信頼され、昇進への道も開きやすい。

「人は意外と何も見ていない」。見てはいるけど情報を得られていない。つまりただ眺めているだけになっている。

気づきは筋トレと同じで鍛えることができ、その方法とは、

『眺めるのではなく、観察する』こと。

具体的には、まず全身を見て、今日の表情はどうか?着ている服にも注目して、『今日は花柄の上着だな、ズボンは黒か』など考える。そして、髪は乱れていないか?爪は汚れていないか?伸びていないか?など、意識して見ることから始め、そのうちに視点が広がり変化に気づきやすくなる。

介護現場に気づきが多い職員はまだまだ少なく、気づきを多く持つことで、他の職員より一歩抜きんでることができる。

・経験が長いからといって良い介護士とは限らない

介護職は経験が長いから仕事ができるとは限らない。介護職歴が短くても、仕事が丁寧であったり、しっかりとした介護技術を有する方もいる。

そういう職員の特徴は『考えながら仕事をしている』。

良い介護士は志が高く、日々の業務の中で、なぜだろう、どうしたらよいだろうと常に考えている。

また、丁寧な介護をする人=良い介護とは限らない。

介護は主観的になりやく、良い介護=自己満足の介護になりやすい。

丁寧な介護をして、1人に時間と労力を使うことは、他の方へのサービスがおろそかになってしまう可能性がある。その判断ができるのも良い介護士と言える。介護業界は、日々変化しているおり、常に新しい情報を得たり、介護を深く学習し続けることがとても大切。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。今回は、介護職にとって大切なことを3つ紹介いたしました。この記事を読んでの感想などいただけると嬉しいです。

では、また次回をお楽しみに!

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