【会社の吸収・合併】今、働いている会社がM&Aされてしまった。今後、どうなるの?を解説します。

介護

こんにちは。

hiroです。

昨今、介護業界でもM&Aのニュースが多く見られるようになりました。

最近、最もびっくりしたのが、ニチイ学館が生命保険会社に吸収・合併されたというニュース。

 日本生命保険は6月3日、ニチイホールディングス(HD)の買収を完了したと発表した。買収額は約2100億円。米ベインキャピタル系の投資ファンドなどが間接的に保有するニチイHD株式の99.6%を同日付で取得した。

時事通信 より引用

ニチイと言えば、介護業界では大手で、私自身も過去に『ニチイホーム』で働いておりました。

介護業界の大手企業でさえ、M&Aのニュースが流れる時代、どこの介護施設にいても所属している会社の将来の不安を不安に感じている方も多いのではないでしょうか?

例えば、


・自分のいる会社がいつの日か、他の会社に吸収・合併されるのではないか?
・今の施設が無くなってしまうのではないか?
・もし買収されたらどうなるのだろうか?

など、一度不安に感じたらどんどんドツボにはまっていくかもしれません。

M&Aの経験のない方であれば心配になるのは当然です。

そこで今回は、会社が吸収・合併されたらどうなるのか?をテーマにしていきます。


私は、18年間介護職に従事してきて、現在も特別養護老人ホームで介護職として働いています。この18年の中で2回も会社が吸収・合併された経験があり、当時とても不安に感じていたので今、その時の不安や心配などとても共感できます。

今回の記事は、自分が所属している会社が吸収・合併ニュースに巻き込まれてしまったとき、どのようなことが起こるのかをご紹介いたします。

今回の記事を読むことによって、M&Aされた会社はどのように変わっていき、働いている現場ではどういう状況であったがわかります。

自分の働いている会社が複数回、M&Aされるという経験は想定していなかったことですが、当時の状況や感じていたことなどを実体験をわかりやすくお伝えします。

自分の会社は大丈夫だろうと思っていても、今の時代、決して他人事ではありません。

今、M&A問題で心配になっている方は是非ご覧ください。

今、働いている会社が他社に吸収・合併されてしまった。今後、どうなるの?を解説します。

会社が買収されることは良い面も悪い面の両面があります。そして、M&Aされた会社がどのような流れで進んでいくかが心配ではないでしょうか?
今回は、6項目にまとめ、一つずつ解説していきます。

  • 雇用が守られる
  • 約半年間は現状維持が続く
  • 屋号が変更される
  • 人事体制が変更される
  • 給与体系が変更になる
  • 新しく資本が入るため、新規施設の建設が進む

以上の6項目です。

✔ 雇用が守られる


買収されるということは、単独では再建が難しい状態になっていることが多く、そのままですと倒産に至るケースが多く、働いていた従業員は職を失います。従業員には守るべき家族がいるため、雇用が守られるということは本当に大切になります。
しかし、残念ながら一定数の職員は退職されます。買収されることで、今までとは違う考え方、やり方を指導されることが窮屈になるからだと言う方が多い印象です。介護職は、どこの施設でも人員不足ですから職場を探そうと思えばすぐに見つかるとは思いますが、仲間が退職してしまうことはとても寂しく感じます。

✔ 約半年間は現状維持が続く


買収が終了してしばらくの間は、現状維持が続きます。急な変更は混乱を招くからです。大きな変化が起き始めるのは肌感覚として、半年後くらいからでした。

その際によくあるアナウンスが

「スタッフの皆様は、何もかわらず今まで通りのサービスを提供していただいて大丈夫です」

というもので、大抵本社からの通達です。

しかし、職員間では新たな人事や方向性の変更があるなど、噂話が絶えず流れています。買収されたことで皆が心配を抱えている中で、真偽がわからない噂話だけが独り歩きしていることが、更なる不安を煽る形になっています。

✔ 屋号が変更される


 いよいよ「屋号が変更される」という通達が来ます。施設の内部に変更はなくても、屋号が変わるということは、「大きく変わっていくんだな」という感覚を強く感じます。対外的な電話対応や他社に自分を名乗る際、今までとは違う屋号を言うことに違和感を覚えつつ、やらなければいけないという複雑な気持ちがしばらく続きました。

✔ 人事体制が変更される


 屋号の変更と同じタイミングで実施されることが多かったことが、人事の変更です。

主に社長など幹部が大きく変わることになりますが、働いている施設の長が変更になったり、転勤の辞令が出たり、不安になる情報が多く出てきます。

人事変更は現場にとっては大きな出来事で、特に施設長が変わると、今までよかったものがダメになったり、進行中だった事柄が止まってしまうなど仕事に大きな影響があります。

 そして、何より人が変わることは、一からその人を知る必要があり、この人は信用できるのか?この人は噂ではこういう人だ。などお互いに探りを入れる状況が続いていきます。

✔ 給与体系が変更になる


 親会社が変わることで、とても心配になることは、やはり給与についてです。会社が変われば、給与のシステムも新しいものになることがほとんどです。給与がアップすれば、誰も文句は言いませんが、大抵、給与は下がると思っていいでしょう。額面上、変わらないとしても基本給が下がり、その分手当が増え、実質、減給になることがあります。

 介護職の場合、基本給が低いことが多く、低い基本給×○○倍がボーナス額となるので実質ボーナスが減ってしまう可能性があります。

私の場合、先輩職員と買収後に入社した私とでは基本給が数万円違うという状況がありました。他の職員から不公平だという声があがり、結局、低い基本給に統一されてしまい、先輩職員の給与は減ってしまいました。先輩方の中には、減給に納得できず退職する職員もいました。

✔ 新しく資本が入るため、新規施設の建設が進む


会社の買収、合併は悪いことばかりではなく、良いこともあります。それは、新しい施設ができるということです。買収によって新しい資本が入るため、新しい施設の建設が進みます。

施設が増えるメリットは

  • オープニングスタッフとして働ける。
  • 昇進を希望している職員にとっては、必要な幹部の人数が増える。
  • 転勤を希望している人は希望が通りやすい
  • 職員の生活圏に職場ができた場合、通いやすくなる

上記の内容は人によるところがありますが、会社全体としてはメリットが多くあります。

❚  まとめ

今回は、『今、働いている会社が他社に買収されてしまった。今後、どうなるの?』について解説いたしました。

基本的に、不安や心配の感情が8~9割です。なぜなら、人は基本的に変化が怖いためです。

仕事のやり方、待遇面など、どうしても少しずつ変化してしまいます。しかし、混乱が起こらないように少しずつ親会社の体制にシフトしていくので、それに合わせて変わっていけば問題ないでしょう。

そして、これをチャンスと思って色々行動をしてみるのも良いです。どこの世界でも同じですが、やる気や向上心がある人には、チャンスがめぐってきます。

私の好きな言葉で、


「発見のチャンスは準備のできた者だけに微笑む。」

by ルイ・パスツール

というものがあります。

変化に柔軟に対応し、常に準備をしておくことが大切です。

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