
こんにちは、hiroです。
久しぶりの投稿になります。
これからまた、ブログを再開していきますので、ぜひ見に来てくださいね!!
今回のテーマは、「介護とは」です。
皆様は、「あなたにとって介護とは何ですか?」と聞かれた時、どう答えますか?
・介護とは、尊い仕事である
・介護とは、大変な仕事である
・介護とは、楽しい仕事です。
など、こんな簡単な答えを話す人は私くらいかなと思いますが、人それぞれ違い、答えはないのだと思います。
仕事をしていて、『介護とは』について考える機会があったため、良い機会だと思い、私の考えを述べていきたいと思います。
≪1≫介護とは
・介護ときいて頭に思い浮かぶものは何でしょうか?
「介護」という言葉の始まりは、1963年に「老人福祉法」が制定され、特別養護老人ホームで家族や親
族に代わり、お年寄りの身の回りのお世話をする人のことを「寮母」と呼び、その寮母の業務を「介
護」と呼んだことがきっかけです。私の働いている施設で、各フロアの事務所は「寮母室」と呼ばれてますので納得です。
そして、介護の理想は、『できることは利用者自身でやって頂き、出来ない所を手伝う』と言うものです。
また、介護は食事、入浴、排せつなど、様々な生活行為に手助けが必要な人に援助し、生きる意欲を引き出すことも大切と言われています。
ここで一つ例を挙げたいと思います。
・Aさん:更衣介助の時、動作がゆっくりだけど自身で更衣できるので、職員がそばで見守りをし
て出来ない所(肘や頭を通すのを手伝う。衣服を用意する)を手伝う。見守りだけをしていると5分強かかる。
・Bさん:食堂から居室へは歩いて行けるので、職員が付き添って歩いてもらう。しかし、時間は1
0分近くかかる。
時間はかかるけど、これが介護のあるべき姿です。
しかし、現場からは、『そんな時間はない、そんなのできない!!』
という声が聞こえてきそうですね(笑)
その為、現場の実情は
Aさん:手伝ってしまえば3分もかからないので、更衣介助をする
Bさん:車いすで行けば、1分もかからないので、移動だけ介助してしまう。
一方で、上記の現場の声を聞いて、
『なんでできないんだ?できることはやって頂く介護をやってください』
と怒る人は介護職の経験が無い人なんだと思います。
私はずっと現場にいましたので、理想と現実は違いだと言えます。
理想通りにやっていたら、現場は回らないのが現実です。
じゃー、どうするか?
工夫するのです。
『利用者自身でできる人はできる所までやって頂いて、その間に職員は他の利用者の介助へ行く』
という具合に工夫しています。
介護は「工夫」がとても大切だと感じます。
今、介護現場の対応の一例をあげましたが、他の問題に対しても同様だと思っています。
今、私の施設では、
・車いすの清掃が出来ていない事
・残業の問題
・夜勤の動きの問題
・介護物品が不足している
などが問題として上がっていまたが、工夫をすることで解決に至りました。
・車いすの清掃が出来ていない事
➡夜勤者が一日一台、車いすを拭くなどして清潔を保つ
・残業の問題
➡画一的なケアを見直し、必要な方に必要なタイミングでサービスを提供することで解決への方向性が見えてきた
・夜勤の動きの問題
➡夜間帯の業務のスケジュールを見直し、日勤でできる夜勤業務は日勤に回す
・介護物品が不足している
➡今すぐ購入が難しいものは、代替品を検討する
など、少しの工夫で解決に至るものもありました。
実現するためにどのような工夫が必要なのかを考えて試行錯誤していくことが介護の面白さの一つでもあります。
≪2≫介護の歴史
かつて、介護は「リストラの受け皿」と言われ時代がありました。
そして、芸能人が罪の償いとして介護現場で働くとニュースにもなりました。
それを見聞きして、介護職を馬鹿にしているのか!と憤りを覚えました。
当時、『介護は誰でもできる簡単な仕事で、弱者へ奉仕する事が良い事』、という印象を持たれていたからかもしれません。
しかし、振り返ってみると自分自身も介護を始めたのは、なんとなくつなぎのバイト感覚で始めたので、自分自身も反省したことがありました。
ただ、介護職を続けてみると結構、奥深いことにも気づきました。
・一緒にトランプをして遊ぶことも仕事なんだと感じ、楽しませ方も色々なんだと知った
・介護の食事介助一つとってもリスクがあり、人によって介助の仕方を変える必要がある
・食後の配薬も、一つ間違えば命に係わる事故に至ってしまう
など、大変な仕事なんだと気づきました。
≪3≫変わりゆく介護業界
初めて行った施設は医療色が強く、介護職員がタイマーを持ち歩きながら痰吸引を行っていた時代でした。
私自身も当時の主治医に吸引をやり方を教わって、看護師が不在の夜間帯に吸引をやっていました。
現在は、吸引をするには、吸引資格を取り、医師の指示書がないと出来ないことになっています。
その他に名称が変わったり、OKだったものがNGになったりと、今後も介護業界は変化し続けていくことが考えられるます。そのような流れがあるので、介護職は変化に対する柔軟性が求められています。
しかし、変化って怖いですよね?
ある研究で
「人は誰でも変化を嫌い、現状維持を保とうとする傾向がある」
と、証明されているそうです。
変化は人によっては強いストレスを感じることがあるかと思います。
新しい事を習慣化するまでは毎日少しずつ取り組んだとしても最低21日かかると言われています。習
慣にするまでは忍耐が必要ですが、習慣にしてしまえばそれが当たり前になるのでストレスに感じなくなることも証明されています。
≪4≫ 介護職は認知症の理解が大切
介護職をする上で、認知症について知ることはとても重要です。
もうご存じだと思いますが、認知症と言っても
・アルツハイマー型
・血管性認知症
・レビー小体認知症
などいくつか種類があります。
現場にいると、認知症の対応に『?』が付く関わり方をされている職員が過去にいらっしゃいま
した。
具体的には
・ナースコールを何度も押す利用者に対して「何回押せば気が済むんですか?」と怒鳴っていた
・同じことを繰り返ししている認知症の方に、なぜダメなのかの理由を何度も伝えて説得をしようと
していた。
上記の対応は、認知症の理解が足りない事と虐待行為とも取れる対応です。
また、以前、こんな意見も聞いたことがありました。
『認知症の方も1人の人間なので、嘘を言うのはおかしいのではないか?』
どうでしょうか?
ご尤もだと思いますが、本当の事を言って相手の方が落ち着くなら良いと思います。
誰にでも適当に嘘を言うことが、良いとは言えませんが、介護職としては、相手の方が安心できるよう
な声かけやその方の世界に合わせる時などの嘘はOKだと考えています。
≪5≫最後に
いかがでしたでしょうか?
まだまだ、伝えきれないですが、介護についての考えを述べさせていただきました。
冒頭にも、書きましたが介護に答えはないです。
究極を言うと、相手の方が、安心、安全に感じてもらえばOKかなと思います。
そんな答えのないところが、介護の楽しさであるという事は、声を大にしてお伝えしたいです。
今回も何かお役に立てたら幸いです。
また、次回をお楽しみに!!
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