こんにちは、hiroです。
私は介護職として20年以上働いてきました。
介護業界は「人手不足」「給与が低い」とよく言われますが、それでも私が介護職をおすすめしたい理由があります。今回は 介護職のメリット・デメリットを、私の実体験も交えてお伝えします。
2025年問題と介護職の未来
まず背景として「2025年問題」があります。
団塊の世代が75歳以上となり、後期高齢者が急増。厚生労働省の推計では、2025年には約243万人の介護職員が必要になるとされています。
つまり、今後も介護職の需要は高まり続けるということです。
介護職のメリット3つ
1. 仕事がなくならない(安定した需要)
AIや自動化が進んでも「人のケア」は機械では代替できません。
実際、スーパーのレジや工場は自動化されましたが、介護現場では人の温かさや判断力が欠かせます。
私自身、20年の中で「仕事がなくなるかも」と不安を感じたことは一度もありません。むしろ「常に人手不足」なので、安定感は抜群です。
2. コロナ禍でも働けた(生活が守られる)
コロナ禍で飲食店や観光業が打撃を受けた中、介護現場は営業停止することはありませんでした。
感染の恐怖はありましたが、仕事を失うことはなく、「介護職でよかった」と心から感じた瞬間です。
3. 給与は思ったより低くない
「介護は安月給」というイメージがありますが、実際は施設や資格によって差があります。
厚生労働省の統計によると、介護職員の平均月収は 約25〜30万円前後。私も年収で言えばサラリーマン平均以上をいただいていました。
特に 介護福祉士 や ケアマネジャー を取得すると給与は数万円アップすることもあります。
無資格からでも始められますが、資格を取ることで確実に収入は安定していきます。
介護職のデメリット3つ
1. 夜勤がある
夜勤は給与が上がる反面、体力的にはかなりきついです。
私も夜勤中、徘徊する認知症の方や転倒対応で眠れない夜を過ごしました。
「夜勤ができないと給与が低くなる」という現実もあります。
2. 体力勝負
利用者の移乗や排泄介助は、体力が必要です。
10人以上のケアを短時間で行う日もあり、普段から運動や健康管理をしていないと続けるのは大変です。
3. 人の死に向き合う責任
介護職は「人の命」に関わる仕事です。
私も入職してすぐに利用者の方の看取りに立ち会いました。最初は大きなショックを受けましたが、働くうちに「どんな状況でも普段通りケアを続ける大切さ」を学びました。
精神的に慣れるまでは、誰にとっても大きなハードルかもしれません。
これから介護職を目指す方へ
国は人材確保のために
- 入門的研修の実施
- 週休3日制度の導入支援
- 働きやすい環境づくり
などを推進しています。
介護職は「大変な仕事」というイメージが先行しがちですが、実際に働いてみると
「あれ?意外と面白いかも」
と思う人も少なくありません。
まとめ
介護職は
- メリット:仕事の安定性、コロナ禍でも強い、給与は資格次第でアップ
- デメリット:夜勤、体力的負担、人の死に向き合う責任
という特徴があります。
決して楽な仕事ではありませんが、「人の役に立ちたい」「安定した仕事をしたい」と考えている方には、とてもやりがいのある職業です。
少しでも興味がある方は、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
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