【訪問介護は大変?】ゴキブリ屋敷に行ってわかった現場のリアル

介護

こんにちは、hiroです。

いつもご覧いただきありがとうございます。

毎日暑い日々が続いてますね?

季節に体は追いついていますか?

我が家でも、クーラーを使用しないと、汗だくな毎日を過ごしていますが、

私は寒がり体質なので、クーラーの冷え過ぎで逆に体調が悪くなり、温度もほどほどにしています。

施設の利用者様は、夏でも冬着を着てちょうど良いという方も多く、自分の将来はこれだなと思う毎日です。

さて、今回のテーマは、『訪問介護』です。

  • 訪問介護とは、なんぞや?
  • どこに訪問するの?
  • 施設へ行くの?
  • 自宅へ行くの?
  • もしくは病院かな?


など疑問がある方もいらっしゃるかもしれません

私は、約20年の介護歴経験があり、現在も特別養護老人ホームで働いています。

今まで、有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、ホスピス、と施設介護の経験しかなく、訪問介護を経験した職員がいると少し引け目を持っていました。

なぜなら、訪問介護はその場に応じた臨機応変の動きが求められたり、簡単な料理をする必要があると聞いていたからです

一方で、施設介護は決められた生活スタイルをこなすだけなので、

訪問介護ってすごいな

と思っていました。

そんな状況が嫌になり、思い切って、実際に訪問介護をやってみました。

実際に訪問介護をやってみて感じたこと、介護が必要なご自宅の現実状況などを共有したいと思います

この記事を読むことで、訪問介護と言う仕事を少しでも理解していただけると思いますので、最後までお読みいただけると嬉しいです。

訪問介護とは?基本のおさらい

  • 訪問介護とは?基本のおさらい
  • 実際に訪問して感じた現場のリアル
  • 訪問介護と施設介護の違い
  • 介護のやりがいと苦悩
  • 経験してわかった「本当に大切なこと」


訪問介護とは、ホームヘルパーとも呼ばれます。

介護が必要な方のご自宅に伺って必要な介護をする仕事になります。


訪問介護の目的と致しましては?

  • 自宅で安全に暮らせるようサポート
  • 身体介助で日常生活を助ける
  • 生活援助で自立を支える
  • 家族の負担を減らす
  • 変化や異常を早く見つける
  • 利用者の孤独や不安を和らげる
  • 多職種と連携して総合支援
  • 自宅生活の継続を目指す

    などが挙げられます。

    そして、訪問介護は2つに分けられます。

    ・身体介護
    ・生活援助

身体介護は、食事介助、排泄介助や移乗介助、入浴介助といった一般的な介護をすること。

生活援助は、掃除、洗濯、調理、ベッドメイクなど直接的な介助ではない部分を手伝う仕事です。

よく訪問介護をお手伝いさんと勘違いする方もいいらっしゃいますが、訪問介護は介護保険に沿った内容であって、お手伝いさんとは違ったものになります。

よく間違えられるの業務は、草むしり、ペットの世話、大掃除、床のワックスがけなど、日常的な家事の範囲を超えたものになります。

実際に訪問して感じた現場のリアル


 先にも話しましたが、私は約20年間、施設に入所されている方の介護をしてきたので、介護施設のように手すりもなく、段差もあり、転倒リスクもある状況で、介護が必要な方がご自宅でどのように過ごしているのか?

つまり、体が不自由な方にとって決して適切な生活環境ではない状況でどのように生活をされているのかが、ずっと気になっていました。


施設のショートステイを利用される方の中で、歩行が不安定な人もおり、その方は自宅で一人暮らしをしていると聞きました。

いったい、どのような生活をされているのか?
転んだときはどうするのか?
食事や排泄はどうされているのか?

頭には『?』が一杯です。

皆様も疑問に思われませんか?

そんな疑問を解決するべく、訪問介護に飛び込みました。

私は、訪問介護として、数名の方のご自宅に行きましたが、どのご自宅も話に聞いた通り、部屋はぐちゃぐちゃで異臭もしました。


今回は、その中で1番びっくりした方のお話をしたいと思います。

なんだと思いますか?


なんと、そのお宅は

ゴキブリ屋敷

だったのです。


ワンルームのお部屋に一歩踏み入れた時、床一面に小さなゴキブリがうようよと動いていました。

それだけでぎょっとしましたが、部屋を整理するために物を持ち上げると、すごい数のゴキブリがサッと逃げて行く。

床には鍋が置いてあり、いつ作ったかわからないカレーが入っていて、その中にもゴキブリがたかっていました。


さらに驚くべき光景が!!

部屋の壁側にベッドがあり、そこに高齢男性がゴキブリを気にする事なく、タバコを吸って、座っていたのです。

その方は、夜はそのベッドで休み、床に置いてあったカレーもその方が作ったとのこと。

そして、カレーはさっき食べたと、話されていました。

その光景、想像できますか?

そこら中にゴキブリが動いている中、寝られますか?

考えただけで、ギョッとします。


その光景を見て、

もし、自分の両親がそのような状態だったらどうだろうか?

と考えてしまいました。

放置はできないので、次の訪問のタイミングで、ゴキブリ駆除用の薬剤を置きました。

そうすると、駆除剤を置いた次のタイミングの時は、ゴキブリの数が激減してました。

後から聞いた話ですが、私がそのゴキブリ屋敷へ行く前に訪問介護で行かれた人がいたそうです。

しかし、あまりに悲惨な状況を見て、その後は誰も行きたがらなかった現場でした。

そこへ、送り込まれた自分って、と思いましたが、今では良い経験です。。(笑)

訪問介護と施設介護の違い

ゴキブリ屋敷の現場を経験して思ったことは、施設へ入居する事は、とても良いことなんだなという事。

施設へ入所すれば、清潔は保持ができて、栄養が考えられた食事が提供され、何か起こった時には対応してもらえる。


所謂、人間らしい生活が送れる事。

家族としても安心ですよね。


家族としては、大事な存在を人に預けると言う、ある種の罪悪感を持たれている方もいます。

いわゆる姥捨て山と言う感じです。


ただ、現場職員としては、一人で何人もの利用者を見ないといけないので、利用者全員に質の良いサービスを提供する事は口で言うほど簡単ではありません。


過去に多くの家族の方と接してきましたが、皆同じことを言われていて


『本人が健康で楽しく元気に過ごせることが1番嬉しい事です』

という事でした。


本人が健康で楽しく元気に過ごせることが1番嬉しいとはどういうことか?


人により意見が分かれるので、答えはないですが、家族としては多くは求めていない方が多いのだと感じます。


ご自宅では、介護をしながら生活をするのは本当に大変です。

私はまだその経験はありませんが、家族様と話をしているとひしひしと伝わってきます。

特に認知症の方をご自宅で介護するのは、本当に大変だと思います。

介護のやりがいと苦悩


介護現場は、よく言われる言葉は、

時間が無いし、人もいない

これは、現実だと思います。

大変な要素が重なるもので、施設の構造が介護に適していないこともあります。


しかし、いつも思う事が、

・そんな状況下で、どうしたら良い介護を実現できるだろうか?
・工夫し、実現できるような仕組みを作ることができないだろうか?

という事。
私はそこが、介護職の面白いところだと思っています。

そして、介護職は経験年数や先輩、後輩関係なく、工夫や提案は誰でもできるというところも良い面だと思います。

現に、新入職員に教わることも多いです。

新人職員は素直な気持ちで、
・これはなんでこういうやり方なの?
・こうしたほうが、もっと効率的では?

など、ハッと気づかされる場面は今まで何度もありました。


介護現場に限りませんが、問題が起きたとき、「どうしたら解決できるか?」を考え、仮説を立てて、試してみる事の繰り返しです。


しかし、大事なのが

1人でも多くの職員が、自分事として考えて、どうしたら解決できるか?とアイデアを出し合って作っていくこと

だと思います。その結果として良い施設となると考えています。

これも言うは易しで、実現には多くの労力が必要だなといつも実感します。

特にリーダーの職を経験すると身をもって感じる悩みだと思います。

しかし、

そう言うことも含めても介護は楽しいんだよ。

と皆に伝えていきたいなと思います。

色々な介護形態を経験してみよう

今回は、訪問介護を実際にやってみて感じたことを書いてみました。

介護職には、施設介護、訪問介護、グループホーム、小規模多機能型など色々なサービス形態がありますが、今所属している所を飛び出して、違う形で介護をしてみることも良い経験になると思います。

それぞれの形態で、それぞれの悩みがあると思います。

何がどう違うのか?
どうやって解決しているのか?

私も、初めはとても億劫でしたが、やってみると意外と楽しかったりします。

その中の一つとして、是非訪問介護も、一度やってみると新しい発見があるかもしれませんね。

今日も最後までお読み頂きありがとうございました。

ではまた、次回もお楽しみに。



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