こんにちは、hiroです。
「介護は誰でもできる仕事」と言われることがあります。たしかに、資格がなくても始められる現場もあります。
でも現実には、続く人とすり減る人がはっきり分かれます。
私は介護現場で多くの職員を見てきて、「この仕事が合う人」には共通点があると感じました。
今回は、介護に向いている人の特徴を4つに絞って解説します。
【結論】
・真面目だけど、抱え込みすぎない
・高齢者への関心がある
・体力がある(または体力づくりを続けられる)
・出来事を少しだけ面白がれる(距離感を持てる)
介護職に向いている人の特徴4つ
① 真面目だけど、抱え込みすぎない
真面目さは大前提です。不真面目では信頼されません。
ただ、介護では真面目すぎることが、自分を苦しめる場面があります。特に認知症対応です。
たとえば「帰りたい」という訴え。
その言葉を毎回“事実の希望”として受け止めてしまうと、対応する側が疲れ切ってしまいます。
大事なのは、訴えを否定することではなく、気持ちに共感しつつ安心へつなげることです。
現場では、状況によっては「不安を和らげる声かけ」を優先し、事実説明にこだわらない対応を取ることもあります。
介護で必要なのは、正しさだけじゃなくて “柔らかさ”。
抱え込みすぎない人ほど、長く続きます。
② おじいちゃん・おばあちゃんへの関心がある
「本当に高齢者が好きなんだな」と伝わる職員がいます。
体調不良やケガに心から心配している姿を見ると、介護の強さってこういうところだなと思います。
よくあるのは、昔から祖父母と近かった人。
利用者さんに、自然と家族の面影が重なるのかもしれません。
ただし、最初から強い愛情が必要という話ではありません。
私自身も、介護を始める前は「高齢者が特別好き」という感覚はありませんでした。
でも、関わるうちに情が湧いて、可愛らしく感じる瞬間が増えました。
大切なのは、好き嫌いよりも “関心が持てるか”。
関心がある人ほど、小さな変化に気づけます。
③ 体力がある(または、体力づくりを続けられる)
介護はシフト制で生活リズムが崩れやすく、体も使います。
慣れるまでは、帰宅したら布団に直行…という人も珍しくありません。
さらに、移乗介助などで身体的な負担が大きい場面もあります。
体力が落ちるとミスが増え、体調を崩せば同僚にも迷惑がかかります。
ただ、最初から強い体力が必要というより、続けるうちに体は慣れていく面も大きいです。
そのうえで、軽い運動・睡眠・食事を意識して「体力を守る」ことが、介護を続けるコツになります。
④ どんな出来事も、少しだけ“面白がれる”
介護現場では、予想外のことが日々起きます。
きれいごとだけでは片付かない出来事もあるし、心が削られる場面もあります。
そこで強いのが、出来事を「ただのストレス」で終わらせず、
少しだけ距離を取って眺められる人です。
昔の同僚がこう言っていました。
「いろいろあるけど、面白がると気が楽なんですよ」
もちろん、不謹慎に笑うという意味ではありません。
ただ、心の中で“観察者の視点”を持てると、感情に飲まれにくくなります。
介護は忍耐の仕事です。
心が不安定だと、不適切ケアにつながるリスクも上がります。
だからこそ、””自分を守る技術としての“面白がる””は、かなり重要です。
番外編:介護が好きじゃなくても務まる
「介護は好きじゃないけど、仕事として割り切っている」
そう話していた上司がいました。でも、その人は職員にも利用者さんにも信頼されていました。
結局、仕事の本質は
相手の利益を考え、問題が起きたら解決する ことです。
介護は対象が高齢者という違いはありますが、「仕事としての基本」は同じです。
もちろん理想は、関心や好意が育つこと。
ただ、最初から“好き”がなくても、プロとして続けられる人はいます。
まとめ|4つの特徴
- 真面目だけど、抱え込みすぎない
- 高齢者への関心がある
- 体力がある(または体力づくりを続けられる)
- 出来事を少しだけ面白がれる(距離感を持てる)
介護職は、合う人、合わない人がいると考えています。
同僚を見ていると、
・人の役に立ちたい人
・単に仕事と割り切っている人
の2つの考え方の方がいるのではないか?と思います。
介護は、簡単なようで奥が深く、人の命を預かっている為、責任が伴います。
介護は大変な仕事の一つだと思いますが、少しでも楽しめたら勝ちだと思っています。
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